クラスメソッドの新卒研修3ヶ月を振り返る(22卒エンジニア)
どうも。 えーたん(@eetann092)です。
クラスメソッドに22卒として新卒入社してから3ヵ月が経ちました。
本記事では、3ヵ月間の研修や個人でやってみたこと・考えたことを特に印象的だったことに絞って振り返ります。
主観的な内容を多く含むことをあらかじめご了承ください。
入社初日 4/1
入社式
入社式の横田さん(社長)の「他人の成功に焦らないようにしよう」という話を今も定期的に思い出しています。
ここでクラスメソッドの文化を少しだけ紹介します。
クラスメソッドでは、勉強会や社内LT大会など何かしらイベントがあればSlackにガヤスレが建てられます(他の会社でどうなのかは知りません)。
イベント中はガヤスレにたくさんのメッセージや絵文字リアクションが投稿され、大いに賑わいます。
ガヤスレは、振り返るときや見逃して後追いするときにも便利です。
イベントの規模は関係ありません。新卒研修中も講義形式のときはガヤスレを建て、コメントや質問をすることがありました。
話を入社式に戻します。 入社式自体は30分ほどだったのですが、入社式のガヤスレには300件以上のメッセージが投稿されていました。 すごい熱量で歓迎されたため、より一層気が引き締まりました。 また、全然堅くない雰囲気を知ったことで、働きやすそうだなぁと思いました。
初仕事=DevelopersIOに初投稿
筆者が初めてDevelopersIOに投稿したのも入社初日です。書いたのは以下の記事です。
今読んでみると結構短い文章ですね。アイキャッチ画像は当時気になっていたdaisyUIで作りました。 このアイキャッチ画像のアイコンがきっかけで、筆者が入社前に書いていたブログを読んでいた方が社内にいることが分かりました。 よく使うツールも同じでとてもうれしかったです。
社会人としての研修期間 4/4〜4/15
最初の2週間は、社会人としての研修期間でした(もっとちゃんとした名称あったかもしれない)。
ストレングスファインダーの研修
ストレングスファインダーは、100個以上の質問の回答から「自分の強みは何か」を分析してくれるツールです。 この研修を受ける前は「そんな質問で僕の何が分かるっていうんだ」ぐらいの気持ちでしたが、実際は大変良い機会でした。
何かに取り組むとき、自分の強みと関連付けて考えることで、 「やるべき」「やらされる」から「やりたい!」にシフトできることが多くなりました。 さらに、自分が今まで言語化できていなかった長所が言語化されたため、自己肯定感が上がりました。
逆に、「自分の強みを意識しすぎるとこんなときに衝突することがあるかもしれない」という話もありました。 また、自分の強みだけではなく同期の強みも知ることができました。
フィードバック研修
フィードバックについての研修もありました。
今までは誰かにフィードバックをする時に何も意識していなかったため、 「信頼感の確保→フィードバック→期待通知」のような前後の言動も必要だと知ることができました。 テキスト文化(Slackでのメッセージのやりとりなど)におけるフィードバックの話もあり、大変勉強になりました。
(2022年10月14日追記)フィードバック研修の記事が公開されました!
初めての昼礼
研修ではなく、クラスメソッド全体で毎週月曜のお昼に30分間、横田さん(社長)のお話があります。
評価制度のように会社に関わるような話からおすすめのアニメまで、内容は幅広いです。 開始前にイイ感じのBGMが流れていて最初は驚きました。 また、前述の「入社式」で紹介したようにガヤスレがあるため、一方的な感じではありません。
分報を開始
研修の一環ではなく個人で分報を開始しました。
分報はTwitterみたいな感覚で使ってます。 話が派生して新しい情報を得たり、 作業中でも「随時言語化できる場所がある」という安心感があり、 やり始めて良かったです。
AWSのIAM周りの話が全然分からなくて記事を紹介していただいたり、 飛行機の予約が分からなくて質問したことで他のメンバーと同じ飛行機に乗ることができました。
新卒LT大会
社内で新卒7人が登壇するLT(Lightning Talk)大会がありました。 同期の発表を聞くのも自分が発表するのも楽しかったです。 テーマは自由で、運動、食物繊維、ワーケーション、スカイスポーツ、サッカー、資産運用などさまざまでした。
筆者が話したテーマは「ショートカットキー」です。 記事として公開もしました。
このLTでは本当はスライドツールとしてSlidevを使いたかったのですが、 Slidevの使い方を調べるだけで準備時間が終わってしまいそうだったため、 Googleスライドを使って発表しました。 しかしどうしても使ってみたくなり、後日Slidevを使った記事を書きました。
エンジニアとしての研修期間 4/18〜6/30
エンジニアとしての研修期間ではAWS、Linux、DevOps、SQL、Git、GitHub、テスト、開発プロセス、コードリーティング、チーム開発などについて学びました。 新しい知識が増えただけではなく、「もともと知っていた技術に対する解像度が上がる瞬間」がいくつもあって楽しかったです。
朝会
「朝会」って書いて「あさかい」って読みます。 だいたい10時から30分、わいわい話す時間です。 新卒エンジニアメンバー6人 + エルダーさん(めっちゃ相談できる先輩社員のこと)3人の計9名で行い、 研修でお世話になった方や営業メンバーもたまに参加しました。
「今日やることの確認」「連絡事項」の他、アイスブレイクとして毎日違うテーマについて話しました。 たとえば「今欲しいもの」「好きなファーストフード店」などです。
雑談が楽しいだけではなく、後に同期やエルダーさんたちとの会話のきっかけになって良かったです。 また、頭を仕事モードに切り替えていく時間にもなったため、助かりました。
チーム開発研修 6/1〜6/23
筆者は今までチーム開発を経験したことが無かったため、チーム開発研修では学びが多かったです。 スクラムという開発手法やタスクの見積もり、コードのレビュー、データベースの設計などなど。 「Gitってファイル名の大文字・小文字を区別しないんだ!?」「TypeScriptこんな書き方あるんだね」といった技術的な話はもちろん、認識のすり合わせや休憩の大切さについても学びました。
Cuckooというタイマーが作業や休憩の時間を共有できて便利でした。
社内LTに登壇
隔週の水曜日に開催されている社内LTに登壇しました。 タイトルは「Chrome拡張機能の開発がやめられねぇ」です。
Chrome拡張機能は簡単に作れることを伝えたかったため、 発表中に3分クッキング形式で拡張機能を作りました。
発表内容を一部抜粋したものを後日記事にする予定です。
→発表内容を一部抜粋した記事を書きました!(2022/07/08追記)
オフラインでの活動
オフライン研修
4月の第2週に2日間だけ、オフラインで研修がありました。 新卒メンバー7人は住んでる地域がバラバラで、普段はリモートワークであるため、直接会って話すのは貴重な機会でした。
オフィスの見学もしました。以下は同期に撮ってもらった写真です。
北海道へワーケーション
6/4〜6/11に、会社のワーケーション制度を利用して新卒7人でワーケーションに行きました。 場所は北海道です。クラスメソッドの札幌オフィスや宿泊先で仕事をしました。
オフラインはとにかく情報量が多いです。 表情、姿勢、身振り、タイピングの速度などが普段よりも詳しく分かったり、 オンラインではできない「目を合わせること」もオフラインならできます。 仕事以外の時間でも話すことになるため、メンバーの人となりが自然と分かっていきました。 ワーケーションに行った時期はチーム開発研修の序盤であったため、チームビルディングとしても良かったです。
仕事以外としては、ラフティングをしたり温泉に入ったりして充実した休みを送ることができました。 また、1日だけ有給を使って小樽に行きました。
飲食店探しや予約、移動経路の検索を迅速にこなしていた同期には特に感謝です。行動力を見習いたいです。
ワーケーションについては、近いうちに同期が記事を公開するようなのでお楽しみに。
→同期の筑紫くんが書いたワーケーションの記事は以下です!(2022/07/08追記)
dotfiles読書会
分報でのやりとりがきっかけで、dotfilesの読書会をしました。 ただ新しいツールやコマンドの使い方を知れただけではなく、 今までのキャリアと絡めてお話が聞けたり、たくさん質問ができて楽しかったです。 機会があればまたやりたいと考えています。
ブログ
ここまでの文章で触れてなかった記事について振り返ります。
まずは、textlintについての記事2本です。 他の記事の執筆中に困ってtextlintの設定を見直し、その勢いで書いたものです。
入社後は今まで以上にGitHubにお世話になる機会が増えたため、GitHub使用時の効率化のために以下の2本を書きました。
Profllyについては、本当は本記事の中に書く予定だったのですが、 ちょうど「誰か書いてみない?」と朝会で提案があったため、1本の記事として書いてみました。
ランチャーツールRaycastを使い始めて2週間ほど経ったタイミングで、使い方の記事を書きました。
Raycastはデフォルトでクリップボードの履歴が使え、画像なら表示したりカラーコードなら別形式に変換できるため便利です。
また、上記の記事を執筆中にRaycastのコマンド集にコントリビュートしました。 その時のコントリビュートの注意事項の「コミットをまとめる方法」が気になったため、以下の記事を書きました。
AWS Certified Cloud Practitionerに合格した時に振り返り記事を書きました。 今振り返ると、チーム開発で忙しくなるよりも前に合格できて良かったです。
Notionのテンプレート機能の存在を多くの人に伝えたかったため、以下の記事を書きました。
ブログを公開する上で欠かせないのがアイキャッチ画像の存在です。 分報のやりとりでデザイナーの方々にアイキャッチ画像の作成を依頼できることを知ったため、 3回ほど新規のアイキャッチ画像を作成していただきました。既存の画像も含め、大変助かりました。
個人として継続していたこと
研修のほか、仕事の隙間時間を使って継続していたことが2つあります。
寿司打
隙間時間の活動の1つ目は寿司打です。 思考のスピードでテキストを編集できるようにするため取り組みました。
出勤日はほぼ毎日1〜2回「普通、高級10000円コース」をやっていました。 LTがあって緊張している日や集中力の無い時はスコアが下がるため、 自分のパフォーマンスを把握する指標にもなりました。
以下が入社して1週間ぐらいのときの結果です。
3ヵ月前から成長し、最近は14000〜16000円あたりを彷徨っています。 以下は6月の末にプレイした記録です。
読書
隙間時間の活動の2つ目は読書です。
ITの用語は無限にあるため、知らない用語が出てきたらその都度ググるのが筆者の基本スタンスです。 しかし、先に用語を知っておくことで時間を節約したり、知ったかぶっていた用語を整理したいと考え、 IT用語図鑑[エンジニア編] 開発・Web制作で知っておきたい頻出キーワード256を読むことにしました。 1ページに1単語掲載されているため、隙間時間を使って読むのにちょうど良かったです。
CLPの存在
クラスメソッドを語るとしたら外せないのがClassmethod Leadership Principle(CLP)の存在です。
以下、CLPの説明のためにホームページより引用します。
Classmethod Leadership Principle(CLP)は、クラスメソッド社員の行動指針や価値観を示したものです。社員として採用時や評価時の基準になります。
筆者はゲイなので、CLPの1つ「ダイバーシティ」について入社前から密かに気になっていました。 ゲイであることは仕事に直結しませんが、雑談などのふとしたタイミングで嘲笑される可能性や、 「ダイバーシティ」という方針だけで実態が無かったらどうしよう、という思考が頭の片隅にありました。
実際には杞憂でした。これは単に筆者が周りの人と仲良く話せたりさまざまなカルチャーを学ぶ研修があったというだけではなく、 一人一人が互いにリスペクトして行動していると感じたからです。 たとえば、冒頭のガヤスレの話は、相手への関心がなければ盛り上がることは無かったでしょう。
うまく言語化するのが難しいのですが、 相手に関心を持つことや褒めたり期待を伝えるフィードバックの文化が相手へのリスペクトにつながるため、居心地が良いのだと思います。
↓(2022/07/08追記)うれしい出来事だったので共有します。
ひとやんさんの以下の記事がきっかけで、社内SlackにLGBTQ関連の話題について話すチャンネルが存在することを知りました。
また、そのチャンネルと本記事がきっかけでオープンにしている当事者が増えてうれしいとの声をいただきました。
これからの自分
CX事業本部に配属されることになりました。 今までの個人開発では意識できていなかった顧客視点について、本当に求められているものは何かを考えながら仕事をしていきます。
本記事冒頭でガヤスレについて触れておきながら、実際に筆者がガヤスレに投稿したメッセージは他の人よりも少ないことに気付きました。 これからは余裕を持って話を聞けるようにします。
最後に
入社してからの3ヵ月間について、特に印象的だったことに絞って振り返ってみました。 本記事では書ききれないくらいたくさんのことを学び、たくさんの人にお世話になりました。本当にありがとうございました。
一部の研修については、記事・資料が公開されています。
januswelさんによる、新卒研修の情報がまとめられている記事もあります。
クラスメソッドが気になった方は以下の採用サイトへどうぞ。